庶民向けのFP教室

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我々庶民は貯金額より○○率を重視しよう!

 

 

貯金の話になると必ず出てくる「今月はいくら貯金出来た!」「毎月いくら貯金するぞ!」などのワードが有ります。

この記事を見るくらいに貯金に関心がある人であれば、貯金額よりも貯蓄率を考えなら毎月の貯金を進めていきたいものです。

 

♢貯蓄率とは?♢  手取り収入のうちどれだけ貯金に回せたかを表す指標、下の式で求められる。
『貯金出来た金額÷手取り収入金額×100』

 

たとえば手取り収入20万円の人がひと月に4万円貯金出来たとすると、上の式で計算すると貯蓄率は20%になります。

手取り収入の少ない人だと、どうしても貯蓄率は低い数値なってしまいます。

 

貯蓄率はなぜ大切なのか?

 

次に、この人の収入が増えて手取りが22万になりました。

同じように4万円の貯金を行うと貯蓄率は18%

収入が増えたにも関わらず貯蓄率が下がってしまいます。このケースだとせっかく手取りが増えているのに、貯金の割合は全く増えていないので注意!

同じように貯蓄率20%をキープするのならば、月に4万4千円の貯金が必要になってくるわけです。

このように貯蓄率は貯金額を決めるための参考になるので、貯金を頑張りたい人であれば是非とも意識していきたい数字になります。

 

庶民層の貯蓄率を独断と偏見で考察

 

【毎月の貯蓄率0%】
毎月の給料にたいして全く貯金が出来ていない状態、大多数の人は経験したことがあるでしょう。
手取り額の少ない20代であれば分からなくもないですが、30代以降であれば意識的に改善していきたいですね。

 

【毎月の貯蓄率10%】
貯金初心者がまずは目指したい数字、私も始まりは貯蓄率10%からがスタートでした。
無意識に手取りの1割は残す癖を付けることが、お金に振り回されない生活を送るための基礎訓練になります。
しかしながら、現在の日本の貯金中央値を見ると、貯蓄率10%も難しいのが現実のようです…。

 

【毎月の貯蓄率20〜29%】
超優秀。
手取り20万であれば4万、25万であれば5万。貯蓄率2割は名著バビロンの大富豪でも語られるくらいに重要な数字です。
コンスタントに貯蓄率20%以上をキープできるなら、積立NISAなどの投資を行っても上手くすすめることが出来るでしょう。
基本的な貯金スキルは揃っており、かつ自分のためにもお金を使えるバランスの良い状態と言えます。


 

 

【毎月の貯蓄率30〜39%】
この辺りから私たち庶民層の給料水準では厳しい世界になってきます。
基本的な節約スキルをある程度は網羅しているほかに、余計な物欲に心を惑わされることもないメンタルも大切です。
かといって毎日無欲に生きるのでは無く、お金の掛からない楽しみや趣味も持っており、楽しく日々を送っていなければここまで貯金は出来ません。

 

【毎月の貯蓄率40〜49%】
私の毎月の貯蓄率が30後半から40前半なので、定期的に40以上を叩き出している人の話を聞いてみたいものです。
もはや考察ですら無く恐縮ですが、庶民層でこの水準をキープ出来るのは一種の才能だと思います。

 

【毎月の貯蓄率50%以上】
私は分からない世界なのでコメントが出来ませんが、私が目標としている数値です。
中央値年収〜平均年収くらいの人でこの領域に達している人が居たら、是非とも家計の内訳を教えてください…!

 

 

貯金も大切だけど、お金を使う事も大切

 

以上、貯蓄率について語ってきました。

倹約家を自称している私が言うのも変な話ですが、貯蓄率が高くて沢山貯金出来ているのが良いかと言うと、それは無いかなと思います。

かと言って、全く貯金しない状態は論外です。

一番大切なのは、貯金もして自分のためにもお金を使えるバランスでしょう

自分にとって一番良い形で貯金も進め、日々の生活を楽しく過ごして行きたいですね。